実勢価格、公示価格、固定資産税評価額、相続税路線価を知ろう
土地の価格は、売買するときは、売主と買主の合意で成り立つものですが、参考にするものとして、公的な価格基準があります。
地価を評価する場合には実勢価格、公示価格、固定資産税評価額、相続税路線価の公的な評価額があるため一物四価と言われています。
都道府県の発表する都道府県地価調査価格と併せて、一物五価とも言われます。
坪単価がいくら、ということを知っても、それだけでは家の値段は出せないので、ここでは、公示価格がどういうものか、ということを簡単に説明します。
家の売却をする際は、土地の値段を調べるよりも、実際の取引例を見るのが、一番参考になるのではないでしょうか。
ここでは、実勢価格、公示価格、固定資産税評価額、相続税路線価の四価の特徴や違いをまとめました。
実勢価格
実勢価格は、実際の不動産市場において、成約すると考えられる、不動産の売買価格です。
土地の場合は、実際に取引される価格、時価を指します。
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国土交通省が不動産取引価格情報を一般公開しているサービスです。
都道府県、市町村を選ぶと、土地や建物など実際の売買価格を見ることができます。
公示価格
公示価格は、国土交通省が発表する土地価格です。
標準地を定め、毎年3月に公表してます。
一般の不動産取引価格目安や、公共収用される土地の目安となる価格としています。
(実勢価格の90%目安とされています)
路線価
路線価には、固定資産税路線価と相続税路線価とがあります。
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路線価はこちらでご確認いただけます。
固定資産税評価額
固定資産税評価額は市区町村が、発表する土地価格です。
固定資産税や都市計画税の計算の際に利用される価格です。
(実勢価格の60〜70%・公示地価の70%目安とされています)
固定資産税から、あなたの所有する土地の値段がだいたい分かりますね。
相続税路線価
相続税路線価は国税庁が、発表する土地価格です。
相続税や贈与税の計算の際に利用する価格です。
(実勢価格の70〜80%、公示地価の80%目安とされています)
家を売る時の注意点、不動産査定については、こちらを参考にして下さい。