浄化槽のある家を売る際の注意点 撤去費用の負担は?
浄化槽が埋設されている家を売る場合(買主が引き渡し後も浄化槽を使用する場合、使用しない場合、撤去作業)の注意点について説明しています。
浄化槽のある家を売る
浄化槽が埋設されている家はまだまだたくさんあります。
見れば分かることですが、家を売却する場合は、必ず担当者に伝えましょう。
下水道ではなく浄化槽であるという点で、家を購入するかどうか、思案する大きなポイントともいえます。
買主が引き渡し後も浄化槽を使用する場合
浄化槽が機能している状態(下水道がひかれていない状態)で家を売却する場合は、浄化槽についての資料がある場合は、用意してしておきましょう。
◯ヶ月に1回点検があり、年1回清掃(汲み取り)がある、金額はそれぞれ何円です、というような、浄化槽に関わる経費も含めて情報を提供すると安心でしょう。
浄化槽は、電気、ガス、水道同様、個人で使用廃止手続き、使用開始手続きが必要になります。
また、引き渡す前には、必ず浄化槽の清掃(汲み取り)を済ませましょう。
買主が引き渡し後、浄化槽を使用しない場合(ただの埋没物である場合)
下水道が整い、浄化槽が不要になったのであれば、残しておく理由はありません。
浄化槽の上に新しく建物を建てる場合は、不等沈下の要因になるので、撤去か建物配置に配慮(浄化槽の上には建てない)しなければなりません。
もちろん、そのままの状態で家が売れるのであれば問題ありません。ただ、浄化槽撤去が購入条件となれば、撤去しなければなりません。
浄化槽の完全撤去
更地であれば、浄化槽を完全に撤去することはそんなに難しいものではありませんが、更地でない場合は完全撤去はしない場合が多いようです。
上部のコンクリートを壊し、マンホール周辺を壊して底を抜き、砕石などで埋める、という方法です。
一度埋設しても、しばらくすると沈むため、期間をおいて、再度埋める必要があります。
敷地の状況や、上部のコンクリートの有無、コンクリートを壊すか壊さないか、道の広さによる作業性、業者によって金額は、変わります。
家の売却時に浄化槽を撤去する場合、撤去費用は家の売却主、買主の話し合いで決めることになります。
浄化槽がある家を売る際、不動産会社の人が、購入希望者に対して、「浄化槽ですけどどうしますか?」とマイナスの言い方をされるとがっかりしますね。
「浄化槽でも生活に支障はありませんよ。浄化槽の方が下水道より維持費は安くつきます」とプラスの表現をしてくれるかで、購入希望者がもつ印象は大きく変わります。
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