レインズに登録してもらい、囲い込みに注意！
レインズとは
レインズとはReal Estate Information Network System の略（＝REINS）です。
国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営しているコンピュータ・ネットワーク・システムで、不動産業者間で物件情報を公開している物件情報交換システムです。
東日本レインズ、中部レインズ、近畿レインズ、西日本レインズの4つのネットワーク（指定流通機構）があります。
東日本レインズ
北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、茨城、栃木、群馬、東京、埼玉、千葉、神奈川、山梨、長野、新潟
中部レインズ
富山、石川、福井、岐阜、静岡、愛知、三重
近畿レインズ
滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山
西日本レインズ
鳥取、島根、岡山、広島、山口、香川、愛媛、徳島、高知、福岡、佐賀、大分、長崎、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄
売却の依頼を受けた物件のうち、専属専任媒介、専任媒介のものは、必ずレインズに登録されることになっています。
媒介契約に関してはこちらを参考にして下さい。
それぞれのレインズ管内では、業者間の情報格差はないというのが建前です。
一般媒介や不動産業者が売主の戸建物件でも登録されるケースは比較的多いです。
実際の物件の成約情報は、成約価格を基にした不動産取引情報提供サイト
REINS Market Informationで、を確認することができます！
レインズが正しく利用されると、より広く情報が公開されるので、早く、そして少しでも高く売れるチャンスは広がります。
中古住宅が早期に売却できない理由
中古住宅が早期に売却できない理由のひとつには、不動産会社が他社に物件を紹介しない、「囲い込み」が考えられます。
「物件の囲い込み」
レインズでは、専任媒介契約などで不動産の売却依頼を受けた不動産会社がレインズに情報を登録することになっており、その登録情報を多くの不動産会社が入手できます。
- レインズに情報を登録しない
- 他社に物件の紹介をしない
というようようなことを、行うことがあります。
レインズに登録をしても、実際には他社に出回らない物件となることがある、ということです。
不動産会社の仲介業務は、仲介手数料が儲けです。
専任媒介契約をとった会社は、自社だけで売りも買いも成立させたい、のです。
買い主が他社であれば、手数料は売主からしかもらえませんが、買い主も自社で見つけた場合は、物件の売り主と買い主、両方から仲介手数料が入ることになるからです。倍の儲けがある、ということですね。
仲介手数料は、消費税抜きで、物件価格の3％＋6万円が上限
物件の売却金が消費税抜きで、2000万円の場合、物件の売却主側から66万円の仲介手数料をもらうことができます。
購入者も自社で見つければ、購入者側からも66万円をもらえ、両方合わせると132万円の収入になる、ということです。
売却価格が3000万円の場合だと、売却主側から96万円、購入者側も合わせると192万円の収入。
売却価格が4000万円だと、売却主側から126万円、購入者側も合わせると252万円の収入です。
物件の囲い込みにより早期成約は妨げられる
物件の囲い込みをされることによって、売却したい売主にとっても購入したい買主にとっても、早期の成約を妨げられることになります。
レインズの情報、特に成約情報の登録が必ず行われ、一般の人が不動産の適正な市場価格を把握できるようになると、不動産業界にもっと透明感が出ることでしょう。
不動産を売却するときは、不動産会社にレインズに登録、正しく利用してもらい、囲い込みをされないよう、自衛したいものです。
レインズ登録状況の確認方法
更新情報
2016年1月よりレインズ登録状況、取引状況を、売り主も確認できるようになりました。
売却依頼主の利益保護を目的として、取引状況（ステータス）管理が新たに導入されたことにより、不動産取引の透明性が高まったといえます。
「売却依頼主用の物件確認画面」で「確認用ID」と「確認用パスワード」を入力することで物件情報（レインズに登録されている物件情報、登録図面、取引状況）を確認することが可能になりました！
URLと確認用ID、パスワードは、レインズ登録時に発行されている登録証明書にあります。
媒介契約を結んでいる不動産会社から渡されますので、大事に保管しましょう。
家を売る時の注意点、不動産査定については、こちらを参考にして下さい。