ペットを飼っている家の売却 価格は下がるの?値引きされる?
犬、猫などのペットを飼っていると、家を売るとき、「室内犬を飼っていた」「猫を飼っていた」「ペットを飼っていた」ということが売却価格に関係するのか、安くなってしまうのか、気になるところだと思います。
家というものは唯一のもので、同じ不動産はどこにもありません。
通常の売却では、家の売却価格は、売主と買主の合意によって決まるものです。
それは、犬、猫などのペットを飼っていても飼っていなくても同じことですね。
購入希望者は様々な条件で家を探しています。
条件に合う物件や少々条件を妥協した物件を、内見によって見比べます。
そして、トータルで一番気に入った家を購入されます。
立地、環境、家の作り、価格、その他、何を優先するかは買主さん次第、ということになります。
価格に関しては、高いと感じたら買わない、お得感があれば買いたい、と思うものです。
売り出し価格で売買成立となれば嬉しいところですが、多くの場合、内見で気に入れば、価格交渉(値下げ交渉、値引き交渉)をしてくるものです。
その価格交渉(値引き交渉)に売主が応じれば、契約に進み、売買成立!となるわけです。
そう言う意味では、「ペットを飼っている」ということではなく、「家の状態」と考え、内見で気に入ってもらえるよう、売却を進めていかれるとよいのではないでしょうか。
犬を飼っている家の売却 大切なのは内見(内覧)
ここでは、ペットの中でも「犬を飼っている場合」について具体的に説明します。
他のペットを飼っている場合はそれぞれに置き換えて考えてみてください。
犬を飼っている家を売却する場合、特に気をつけたいのは清潔感です。
家の購入希望者は、条件が合い、内見(内覧)で気に入れば購入を決意します。
内見(内覧)の際、第一印象がよくなければ、なかなか購入に踏み切ることはないものです。
内見で第一印象をよくするよう、「清潔」を心がけましょう!
ペットを飼っている場合は、飼っていない場合よりも、クリーニングに力をいれましょう。
家の売却のしやすさを考えると、ハウスクリーニング業者さんにお願いしたほうが良い場合もあります。
匂い対策
犬を飼っていると、どうしても、犬のニオイ、糞尿が染みこんだ匂いなどがあるものです。
飼い主さんは、普段一緒に生活していますので、あまり気にならないと思いますが、犬を飼っていない人には気になるかもしれません。
内見の際は、換気を十分に行い、無香の消臭スプレーで、できる限り匂いを取り除きましょう。
犬の毛の除去
犬を飼っていると、どうしても毛がおちますね。
犬の毛がたくさん落ちていると、内見者はとても気になるものです。
内見者は色んな家を見て回りますので、当然、犬を飼っていない家と比べられるわけです。
内見の際には、いつも以上に清潔を心がけ、念入りに掃除し、犬の毛が落ちていないか、しっかりチェックしましょう。
内見(内覧)の際は犬は外出
内見の際には、内見者が犬嫌いの場合もありますので、犬がいない方がよいでしょう。
ワンワン吠えても大変ですし、飼い主や内見者にかまってもらいたがると大変です。
内見時は、購入希望者への対応に専念しましょう。
ペットホテルに数時間預かってもらう、知り合いにみてもらい、散歩に出かけるなど、人にお願いする場合は、事前に準備しておきましょう。
犬アレルギーの問題もありますので、室内犬を飼っている旨は、担当者には伝えておきましょう。
フローリングについた犬の爪あと
犬を飼っている場合、犬がつけたフローリング、床の爪あと、壁紙の傷などが売却価格に影響するのかどうか、とても気になりますね。
犬を飼っていると、爪あとはどうしてもついてしまうものです。
この爪あと、大型犬、中型犬、小型犬では傷のつき方は全く違うものです。傷の程度に違いがあるわけですね。
犬はツルツルのフローリングは苦手なものです。
本来、犬は土に爪を突き立てて走る生き物ですので、つるつるのフローリング、床で生活するのは難しいのです。
でもそこで生活している限り、なんとか爪をたてて歩きます。
爪を立ててしっかり歩かないと、踏ん張りがきかず、ヘルニアなどになってしまうため、爪あとはどうしようもないですね。
ヘルニア予防のためにカーペットを敷いている飼い主さんも多いです。
カーペット敷きであれば、床に傷はつきませんね。
ついてしまった床の傷は、きれいにワックスをかけると、深い傷でなければそれほど目立たなくなります。
業者さんに頼むと、やはり仕上がりは美しいです。
犬を飼っている家の売却 補修やリフォームは必要?
第一印象に通じるところですので、内見までに自分で簡単に手直しできるのであればやっておきましょう。
中古住宅を探している人は、ある程度の細々とした傷は想定内です。
第一印象に響かない程度の傷であれば、それは日常生活でついたものですので、それほど気にしなくても良いのではないでしょうか。
犬を飼っていることで家に相当の傷みがあれば、売り出し価格は下げたほうが買い主が見つかりやすいでしょう。
犬を飼っているから、ということではなく、傷みが酷い場合、という意味です。
傷みが酷いと印象はよくはありませんので、それに見合った価格、お得感のある価格でないと、購入希望者は現れにくいかもしれません。
内見(内覧)に来ても、相場ではなかなか決まらない可能性もあります。
床だけではありませんね。
性格的に落ち着いた犬や成犬は、それほどイタズラはしないと思いますが、やはり1歳から2才歳くらいまではやんちゃで、色々傷をつけてしまいます。
幼い犬は、何でも口にいれてしまう場合があります。
柱や手すり、噛みやすい形状の木部を噛んでひきちぎってしまう犬もいます。
柱にかみ傷がある、フローリングの傷や壁紙に粗相の跡がある、破けがひどいなど、状態が悪すぎる場合は、お得感のある価格でないと売れにくい、ということがあります。
相場で売りに出しても「高い」という印象をもたれてしまう可能性があります。
そのような場合は、部分的に補修を依頼し、相場で売りに出したほうが、補修費を出してもメリットがある、というケースもあります。
やはり家の状態次第ですので、心配な場合は、訪問査定の際に、事前に補修が必要か、プロのクリーニングを入れたほうがよいかなど、相談してみて下さい。
通常のリフォームで綺麗になるレベルのものであれば、リフォーム理由の値引きと考えてよいのではないでしょうか。
家を売る場合の値引き交渉
中古住宅を購入する場合、リフォームすることも考えて値引き交渉をしてくるものです。
犬を飼っている、飼っていないに関わらずです。
リフォームをしなくても、値引き交渉があるのはは当たり前だと考えておかれた方が良いでしょう。
家の売却価格は、売主と買主、両者の合意で決まりますので、要は、値引き交渉をどこまで受けるか、というところになってくるのではないでしょうか。
綺麗にリフォームして売りに出したほうが早く売れそうですが、リフォームに費用をかけた分、高く売れるというわけではありません。
買い主が自分で好きなように内装できた方が合理的です。
値引き交渉も頭に入れ、売り出し価格の設定は、不動産会社の人に相談し、決定しましょう。
犬を飼っている人が内覧に来たら
犬を飼っている人、飼ったことがある人、犬を飼いたいから一戸建てを探している人が気に入ってくれると、飼っていない人より事情がわかる分、スムーズかもしれません。
もしもタイミングよく、そのような購入希望者が内見(内覧)に来たときは、
- 犬のよい散歩コースがある
- よい獣医さんが近くにある
- 両隣も犬を飼っているので気楽
など、犬関連のプラス情報を伝えると喜ばれるのではないでしょうか。
家を売る時の注意点、不動産査定については、こちらを参考にして下さい。