空き家を相続 実家を売却か、賃貸か、住むかどうすればいい?
現在、空き家問題は深刻になってきています。
今は長寿の時代です。両親が亡くなる年齢が80代、90代ということが多く、最近は100才を超えるご長寿の方も珍しくなくなりました。
そうすると、両親の家を相続する子どもの年齢も高くなります。
50代、60代、70代となると、多くの相続人は、すでに自宅を持っていることが多く、結果、親と同居していない場合は家が余ってしまう、ということですね。
空き家問題は、今後、多くの子世代が頭を悩ますことになるかもしれません。
今現在、相続した、空き家になった実家をどうするべきか悩んでいる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
空き家になった実家をどうすればよいか
空き家をどうするか、考えられる方法は4つです。
- 住む
- 売る
- 貸す
- メンテナンスを行う
近々相続した実家に住む
相続した実家に住む場合は、相続税が軽減される特例があります。
すぐではないが将来的には相続した実家に住む
将来的に相続した実家に住む場合は、
- 住むまでの期間、メンテナンスを行う
- 住むまでの期間、定期借家契約で賃貸に出す(期限付きで家を貸す)
という方法が考えられます。
相続した実家には住まない
住まない場合は、空き家として余っている状態になりますので、大きくは3つの方法になるでしょう。
- 売却する
- 維持管理する
- 賃貸に出す
相続した空き家の売却
今後も空き家のままで、ご家族の誰も住まないのであれば、売ってしまって現金に換える、というのが一番スッキリする方法かもしれません。
>>>空き家の査定はどこの不動産会社に依頼したらいいの?選び方は?
平成28年度税制改正により、親などから相続した空き家や土地を売却した場合に税負担を軽くする「空き家に係る譲渡所得の3,000万円の特別控除の特例」が利用できます。
相続して3年以内に取り壊しや耐震リフォームをして建物や土地を売却した場合に譲渡所得から3千万円を特別控除するというものです。
控除額3,000万円はとても大きいです。期間が限定されていますので、条件を満たしている場合は、早目に動き出しましょう。
実家を持ち続ける
誰も住まない状態でも、空き家を維持管理する場合はコストがかかります。
建物、庭などのメンテナンスが必要だからです。
メンテナンスをしないで放置しておくと、治安上もよくありませんし、見栄えも悪くなっていくものです。ご近所から苦情が寄せられる、ということも少なくありません。
メンテナンスを行うには手間も費用もかかります。
自宅と実家に距離がある場合は、交通費、移動時間も含め、ますます負担は大きくなります。
将来的に実家に住む可能性がない場合は、活用方法も含め、不動産会社に相談してみるとよいでしょう。
売却、賃貸、維持管理、それぞれについて相談してみましょう。
実家のある場所(利便性)、実家の築年数、周辺環境により、不動産会社の見解もかわります。
まずは、売却すればいくらになるか査定をしてもらったうえで、賃貸の場合、管理の場合についても相談してみるとよいのではないでしょうか。
- 実家を売却すればいくらになるか、手数料諸費用全て含め、どれくらいになるのか
- 賃貸に出す場合は、賃貸相場、賃貸需要があるかどうか、リフォームが必要か、必要な場合いくらくらいかかるか。
- 維持管理する場合は、月々どれくらいかかるものなのか、どのような管理をしてくれるのか。
それぞれのメリット、デメリット、必要な金額を考慮に入れ、検討して下さい。
家を高く売るコツほか、こちらも参考にして下さい。
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